「日本ラグビーの将来を担った戦い」という自覚でプレーを
■プロかアマチュアか
ただ、日本ラグビー界としては、その91年大会に挙げたジンバブエ戦の勝利以降、前回大会の南アフリカ戦の勝利まで実に24年間もW杯での勝利から見放されました。当時は、まだ世界の強豪国の選手もアマチュアの時代だったので日本と世界の差もそれほど感じませんでしたが、95年W杯後に世界のラグビー界は一気にプロ化が進み、日本ラグビーは世界から後れを取ってしまいました。
たとえばニュージーランドのような世界の強豪国は、子供たちがラグビーに慣れ親しむ環境、そして文化と歴史がある。
プロか、アマチュアかの違いが最終的に日本と彼ら強豪との大きな差になりました。そういう意味を踏まえ、日本で行われる今大会に出場する選手たちには〈日本ラグビーの将来を担って戦う〉という自覚も抱いて、最高のプレーをしてほしいですね。日本ラグビーの将来のために。
日本魂の宿った選手たちが誠実に、実直にプレーする姿を多くの日本国民に見ていただき、ラグビーは〈選手を強く深みのある人間に成長させてくれる〉素晴らしいスポーツであることを知ってもらうことが、日本ラグビー界の発展につながると思います。=つづく