「日本ラグビーの将来を担った戦い」という自覚でプレーを
吉田義人(元日本代表・50歳)
アジア初となるラグビーW杯日本大会の開幕を控え、ラグビー元日本代表の吉田義人氏が日刊ゲンダイに初登場である。秋田工、明治大で主将としてチームを全国優勝に導き、日本人初の欧州1部リーグのプロラグビー選手となったレジェンドが、W杯への期待、自身のラグビー人生、日本ラグビーの未来像まで思いの丈を存分に語り尽くした。連載5回の第1回では「W杯で日本のベスト4入りに期待する」とジョセフ・ジャパンにエールを送った。
■スピードスターに期待
いよいよ日本で開催されるラグビーW杯が、9月20日に開幕します。
ラグビーW杯はサッカーW杯、夏季五輪に次ぐ規模を誇る世界3大スポーツイベントのひとつです。なぜラグビーというスポーツが世界でこれだけ多くの支持を集めているのでしょうか?
まず、今回ラグビーW杯が日本で開催されるということは、日本の皆さんに間近で知ってもらえる絶好の機会だと考えています。そしてジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)率いる現在のジャパンは、エディー・ジョーンズ前HCと違った方向性のラグビーでチームを成長させ、先日のフィジー、トンガ、アメリカとのパシフィック・ネーションズカップも目下3連勝中。調子も上向いています。