「W杯ベスト4や優勝目指すならプロ化は避けて通れない」
清宮克幸・日本ラグビー協会副会長が先日打ち上げたトップリーグのプロ化構想は、そういう点で大きなカギを握っていると思います。
僕は現役時代にプロになった男です。もちろんプロ化の考えには賛成です。以前から話してきたことですが、身近に1993年にプロ化したサッカーのJリーグという成功例がありました。バスケットボール界でも紆余曲折を経て、プロリーグのBリーグが15年にスタートしましたが、ラグビー界は動きが鈍いような気がしていました。
■ラグビーの普遍的価値
フランスに渡った理由は、日本スポーツ界のためでもありました。プロスポーツの在り方を学びたかったのです。そして、帰国後は、プロ契約が容認された日本でプロ契約選手としてトップリーグでプレーしました。
あくまでプロとして練習を積み、試合で良いプレーをすることに集中しましたが、チームには社員選手も少なくなく、プロとアマが混在していました。当時から日本ラグビーは「どこに向かっているのだろうか?」と疑問を感じていました。