実業団の伊勢丹時代は自分の余暇の時間にラグビーの練習
吉田義人(元日本代表・50歳)
明治大のスター選手が伊勢丹に入社! いろいろ物議を醸した選択だったが、当時の日本ラグビーを取り巻く環境などについて本音で話してもらった。
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明治大学4年の時、キャプテンとして臨んだ大学生活最後の大学選手権で優勝を果たし、いただいていた数々のオファーの中から、急速に実力をつけていた伊勢丹に入社することを決めました。
当時のラグビー界は完全なアマチュアの時代でしたが、海外にはラグビーリーグと呼ばれるプロ選手で構成された13人制ラグビーの競技団体もありました。
日本にも海外と同じようなプロリーグがあったら、その道を選択していたかもしれませんが、当時、日本にはラグビーユニオンと呼ばれる15人制アマチュアリーグしか存在していませんでした。
だから、伊勢丹に入社してからは、朝から他の社員と同じように働き、会社の定休日だった水曜日の日中と閉店後の平日の夜という、自分の余暇の時間にラグビーの練習をする生活でした。