「その焦りが結果として、復帰を遅らせることにもなりかねないのです。大谷が受けたトミー・ジョン手術はリハビリが順調に進むのはまれで、移植した腱がなじむのにも時間がかかります。本格的な投げ込みを開始してから、患部に違和感や痛みを訴える投手は少なくありません。投手によってはブルペンでのリハビリ投球で球威を増したり、変化球を試したりしている段階で、痛みが生じるケースもあります。患部に少しでも異変が生じた場合、投球練習を中止して、一からリハビリをやり直すなど地道に取り組むべきです」
回復が順調なら、来季は開幕から投手に復帰することになる。打って投げて、二刀流として完全復活するには我慢も必要だ。