エ軍大谷は他人頼らずスランプ脱出 古巣も舌巻く修正能力
大谷翔平(25=エンゼルス)がスランプに陥ったと、スポーツマスコミが騒いでいる。
日本時間30日現在、2試合連続無安打。28日のオリオールズ戦から計11打席安打がなく、ここ5日間で打率を1分5厘落とした(.285)のは事実だ。
しかし、「結果は出ませんでしたけど、この日のタイガース戦にしても内容は悪くなかったと思いますね」と、現地特派員のひとりがこう言った。
「初回、二ゴロ併殺に倒れた際の打球速度は約184キロ。この試合の全打者の中で最速だったのですが、二塁手の正面だったのです」
大谷は5月8日に戦列復帰して以降、3試合連続無安打が最長で、これが1回だけ。3試合ともDHの使えないナ・リーグとのビジターで、代打出場だった。スタメン出場に限れば、最長は2試合連続無安打。要するに好不調の波が極端に少ないのだ。
「日本にいたときからそうでした」と、日本ハムOBがこう続ける。
「当初はヒットが出ないと、コーチが寄って行ってアドバイスをしていたのですが、ハイ、ハイとうなずきながらも右から左。あれこれ自分自身で考え、すぐに結果を出していました。打撃に関して長いトンネルに入った経験は、おそらくないんじゃないですか? 二刀流でしたけど、投手としてよりも、打者として考える時間の方が圧倒的に長かったし、思考の中身も濃かったと聞いています」
無安打が続いたからといって、心配する必要はまったくない。すぐに打ちだすというのだ。