追放劇から1年 日本ボクシング連盟の“ドン”山根明さんは今
これらを含め、新ルールの詳細は9月3日に大阪市内で記者発表の予定だという。
「第1戦のメインイベントが、タイボクシングプロ格闘技連盟認定のWSCS(ワールド・ストリート・チャンピオン・シップ)世界ヘビー級チャンプの高橋知哉とWNFC(ワールド・ナックル・チャンピオン・シップ)世界チャンプであるダニエル・ハット(ブラジル)との王座統一戦。この勝者をWYBC初代王者に認定します」
取材時、山根さんの脇に控えていたのが高橋選手(31歳)。普段は京都市内で解体業を自営し、夜は高橋格闘スポーツジムを主宰している。
「ヘビー級の日本人プロボクサーがメジャー団体に挑戦できない中、会長が自分に声かけてくれはった以上はヌルい試合はできひん。必ずしびれる試合します」と高橋さん。
山根さんが続ける。
「僕はね、去年、一度死んどるんですよ。40年来、腹の底から信頼してきたボクシング関係者に裏切られたからね。もう一切、縁を切ったつもりやった。でも今年、高橋と知り合ってボクシングへの真摯な情熱を知ってしもうたら、また火がついたんや。寿命が尽きるまで、WYBCをメジャー団体にするために全身全霊かけるつもりですわ」