U-18W杯でメジャーが本気で追いかけてるのは台湾の投手陣
韓国にも素質のある高校生は多いが、彼らもまた、卒業後は母国のプロ野球界に行く。昨今の韓国球界は景気がいい。年に3億、4億と稼ぐ選手も出てきたし、プロ入りする際の契約金には税制上の優遇措置もある。
我々が本腰を入れて狙っているのは日本でも韓国でもなく、台湾の高校生たちだ。
台湾球界はプロ球団が4つしかないうえ、レベルも決して高いとはいえない。トップクラスの高校生の多くは卒業後、日本のプロ野球やメジャーにチャレンジすることになる。
メジャー球団は右腕の李晨勲(198センチ、87キロ)や陳柏毓(188センチ、90キロ)を筆頭に1、2年生を含めた選手数人に目をつけている。
■12人を3人に
ところで、わたしは今回、米国で留守番だ。
メジャーはいま、スカウト受難の時代を迎えていると、これまでに何度か書いた。その傾向にいよいよ拍車がかかっている。例えばメッツはごく最近、12人のプロスカウトを3人に減らした。アストロズもプロスカウトは2人しかおいていない。