U18W杯カナダ戦18K 奥川の奪三振ショーに米国スカウト仰天
「オクガワ? とても素晴らしい投手だ。直球と変化球の緩急が素晴らしい。両コーナーに投げ分けられる制球力もある。将来はメジャーに行ける可能性はもちろんある」
5日、U18W杯で初登板初先発した奥川恭伸(星稜)。ネット裏で投球を見たマーリンズのリーチ・スカウト(国際担当)が絶賛した。
8月22日の甲子園決勝戦以来となるマウンドで、圧巻の投球を見せた。全米ドラフトですでに指名されている逸材もいるカナダ相手に、7回2安打1失点。18三振を奪った。六回終了時点での投球数90。大会規則では105球以上投げたら中4日は投げられず、8日の決勝には登板できない。ブルペンから七回のマウンドに向かう際は、「14球で終わらせる」と宣言。最後の打者を三振に仕留めたのは103球目。見事に「公約」を守った。
試合後、「実戦から空いて、不安もあった。ムキにならないように丁寧にと思った。(四回に)中途半端な球を本塁打され、そういう球をなくさないとこれからは厳しいと思う」と、反省の言葉が口をついた奥川だが、ネット裏や内野スタンドに集結した十数球団のメジャースカウトは、初めて目にした日本の逸材に驚きの声を上げた。