王国NZで代表に上り詰めたレジェンドの方針転換は裏目に…
W杯に日本代表を率いて臨む指揮官のジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)は、来日前に母国ニュージーランドでハイランダーズを率い、スーパーラグビー優勝という実績を残している。 それが評価されての日本代表HC就任だった。
一方でナショナルチームを率いた経験はなく、指導者としてW杯に臨むのは今回が初めて。
前任者のエディー・ジョーンズは、母国オーストラリアをW杯準優勝に導いただけではなく、2007年にはテクニカル・アドバイザーとして南アフリカ代表を優勝に導いた。
前回大会では、それまで1勝しか挙げられなかった日本を3勝1敗と躍進させたからなのか、現HCは前任者と比較されるのを嫌っている。
エディーにとってコーチとしての出発点は、打倒オールブラックスだ。
日本から見れば、オーストラリアもニュージーランドも、体格と才能に恵まれた選手が豊富にいるように思えるが、両国の事情は大きく異なる。
オーストラリアでは1991年にW杯で優勝するまでラグビーはあまりメジャーな競技ではなく、限られた素材を鍛え上げ、緻密な戦略を練ることが伝統的に求められてきた。