アジア枠削減で…八村塁“日の丸ユニ”は東京五輪が見納めか
男子バスケットボールのW杯(中国)は昨9日、順位決定戦を行い、日本はモンテネグロに65―80で大敗。1次ラウンドも含めて5戦全敗で、出場32チーム中31位。日本は得失点差マイナス130で、フィリピン(マイナス147)を上回って最下位は免れた。
日本は、来年の東京五輪を最後に国際舞台から姿を消しかねない。今大会は日本を含むアジア勢が振るわなかったからだ。
W杯は今大会からアジア・オセアニアの出場枠を従来の「3」から「7」に増やした(開催国の中国を除く)。アジアのレベルを底上げしたいFIBA(国際バスケ連盟)の方針だが、ふたを開けてみれば、8強入りしたのは豪州のみ。世界ランクでアジア最上位のイラン(27位)を筆頭に、中国(30位)、韓国(32位)、日本(48位)と軒並み2次ラウンド進出を逃した。大陸間のバランスを是正するため、FIBAは次回23年フィリピン大会からアジア枠を削減するのは必至とみられている。
来年の東京五輪は開催国枠で出場するが、24年パリ五輪への道のりは極めて厳しい。現行の五輪予選では、W杯でアジア最上位になるか、世界最終予選(5枠)で勝ち上がる必要がある。
日本人初のNBAドラフト1巡目指名を受けた八村塁(21=ウィザーズ)が、国際大会の大舞台に立つのは東京五輪が最後になるかもしれない。