貴景勝の大関復帰で囁かれる千賀ノ浦親方との“決定的亀裂”

公開日: 更新日:

 これでわだかまりが解消されたかといえば、むしろ逆のようだ。

 元大関貴景勝(23)が19日、妙義龍を破って10勝目。大関には「陥落直後の場所なら2ケタ勝利で元の地位に戻れる」という特例があり、貴景勝は来場所から大関に返り咲くことが決定した。

 過去、この制度の条件をクリアして大関に復帰したのは三重ノ海、貴ノ浪、武双山、栃東(2回)、栃ノ心の5人6例。貴景勝は6人目となったわけだが、12日目での10勝到達は最速記録だ。

 貴景勝は新大関の5月場所中に右ヒザ靱帯を痛め、途中休場。カド番の7月場所は「出場したい」本人と、「大関から陥落してもヒザを万全にするのが先決。9月場所の大関特例に賭けろ」という師匠の千賀ノ浦親方(58=元小結隆三杉)が真っ向対立。貴景勝は親方の説得に根負けし、休場を選んだ。

 仮に7月場所に強行出場していたら、更なるケガの恐れもあった。結果的に師匠の判断が正しかったことになったが、貴景勝はそうは思ってはいないようだ。

 支度部屋では「(先場所)出ずに陥落したことは無念もあった。実力で落ちたら……まあ、実力がないからケガしたんだけど、自分の役目を果たせずに落ちたので」と、いまだ釈然としない様子。さらに、「自分の体は自分が一番わかっているので、やり方を考えてやろうと。周囲の理解がなければ、自分のやり方はできなかった。それは感謝している」と、続けた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…