貴景勝の大関復帰で囁かれる千賀ノ浦親方との“決定的亀裂”
■父親の祝儀持ち去り事件も
力士自身が決めた調整法に親方も理解を示した――と言えば美談になろうが、実際はそんな奇麗事ではない。
「途中休場した5月場所も再出場しながら再休場と、親方と本人の意思疎通が取れていないことを露呈した。苛烈な性格の貴乃花に育てられた貴景勝にすれば、温厚だが消極的な千賀ノ浦さんは物足りなく映っているようだ。8月は部屋を離れて母校の埼玉栄相撲部でリハビリしていたのも、親方が頼りにならないと思ったからだろう。もっとも、千賀ノ浦さんも貴景勝を持て余し気味。6月の大関昇進パーティーでは、自ら雇った警備会社の警備員を引き連れた貴景勝の父親に、祝儀の大半を持ち去られた事件もあった。角界の常識どころか、一般社会でもおかしな話。今は互いに不信感を抱いて、師弟関係どころじゃないようだ」(ある親方)
貴景勝は師匠について「それはやはり、もちろん、ホントにありがたいなと思っている」と話したが、内心はどうか。親方に頼らず、自身のやり方で大関に返り咲いた貴景勝。ますますかたくなになることは間違いない。