日本ビーチサッカー代表2選手 “100メモリアル”での明と暗
タヒチ戦までに代表出場90試合・97ゴールを積み重ねてきた。100ゴールを目前にして臨んだタヒチ戦は無得点に終わった。本人を「国際試合でノーゴールというのは(私の)記憶にないのですが……」と直撃した。
「はい、そうです。代表の試合でゴールを決められなかったのは、タヒチ戦が初めのことでした」
いつも通りの丁寧で物静かな立ち居振る舞いだったが、内心は悔しさと不甲斐なさで一杯だったのだろう。スペイン戦のキックオフ直後からオズは、貪欲にゴールを狙い続けた。無理な体勢からでもシュートを何度も放ち、第1ピリオド終了間際のダイレクト右足シュートはゴール枠を捉えることができずに頭を抱えるシーンもあった。
第2ピリオドのキックオフ。右足から放たれたボールがスペインゴールに突き刺さり、沈着冷静なオズが喜びを爆発させた。ベンチ前まで走り寄ってチームメートとハイタッチ。観客席に向かってガッツポーズを繰り返し、ユニフォーム左胸の日の丸にキスするパフォーマンスも飛び出した。
しかし、チーム最多のシュート9本を放ちながら、自身2ゴール目は決めることができず、試合もワンサイド負けに終わり、オズも「ミスが失点が繋がることで選手のモチベーションが下がってしまいました。内容のある試合を観客の皆さまに見せられず、本当にすいませんでした」と神妙な面持ちでコメントした。
見事に<100>を達成した山内。残念ながら<100>に手が届かなかったオズ。2人のパフォーマンスは、これからも要チェックである。