虎はバレには目もくれず…ストーブリーグに消極的な懐事情
■過去の大型契約
「金庫のカギが開かなくなっているようだ」
とは、さる阪神OB。
「阪神の藤原オーナーは、前任の坂井オーナーよりも大型補強に積極的ではない。現有戦力の底上げを重視している。過去の契約の問題もある。10年近く前、鳥谷の契約について球団幹部がウッカリ、公表されている以上の契約を結んでいることを口にし、火消しに走ったことがある。阪神はかつての城島、西岡ら、大型契約を結んだ選手に対し、マスコミが発表している金額よりもかなり高額の契約を結んでいたといわれている。ソフトバンクや巨人、楽天といった資金力がある球団を押しのけて獲得するには、それなりの札束が必要だが、補強におけるカネの使い方に関して、親会社もシビアにチェックするようになっていると聞く」
阪神は近年、大型契約を結んだ選手がロクに働いていない。昨季、年俸3・4億円で獲得したロサリオは全く活躍できなかったし、今季限りで自由契約になった鳥谷、4年20億円でオリックスからFAで獲得した糸井も費用対効果は低い。