阪神藤浪は0勝で25%減更改 現役ドラフト導入なら1位指名
6日、阪神の藤浪晋太郎(25)が契約更改し、今季8400万円から減額制限いっぱいの25%減となる6300万円でサインした。
藤浪は新人年の2013年から3年連続2ケタ勝利をマークしたが、16年以降は制球難に苦しみ、4年間でわずか15勝。今季はプロ初の0勝に終わった。
藤浪を巡っては昨オフから今春にかけて、複数球団が水面下でトレードを打診したといわれている。阪神はあくまで自らの手で再生することを選んだが、二軍暮らしが続いた上に、制球難が改善される気配はない。
今秋キャンプでは切り札として中日OBの山本昌氏を臨時コーチとして招聘したものの、球界には「過去を振り返ってみても、スポット的な指導で劇的に変化するケースはまれ。阪神は藤浪を囲い込みはするものの、打つ手なしの状況が続き、山本昌氏にすがるしかなかった。来季も苦しい状況が続くだろう」との声が少なくない。
そんな中、5日には労組・日本プロ野球選手会が定期大会を開催し、かねて議論が進められてきた「現役ドラフト」について、NPBに来季の導入を要望した。メジャーの「ルール5ドラフト」を参考に、チーム内で埋もれている選手の飼い殺しを防ぐのが目的。韓国にもこれと似た制度がある。