木材ふんだんの新国立競技場 懸念のハト対策は大丈夫か?

公開日: 更新日:

〈ようこそここへクッククック~〉なんて事態にならないか心配だ。

 11月30日に竣工した、2020年東京五輪パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場(新宿区)。「杜(もり)のスタジアム」のコンセプトの下、国産木材をふんだんに使用しているのが特徴なのだが、報道陣に公開された際に懸念の声が上がっていたのが、ハトのフン被害だ。

「日本鳩対策センター」運営本部の株式会社ベル(東大阪市)の担当者によると、ハトは身をひそめやすく、目立たない場所を好むという。ポイントは「近くにエサ場があるかどうか」で、繁華街など飲食店がある場所の近くにある建物の屋根に「待機」し、次第にその場所に営巣するという。なるほど、JRなどの駅前にみられるのもこのパターンだ。

 新国立競技場は、木材と鉄骨を組み合わせたドーナツ型の屋根で、風通しが良く、いかにもハトが待機場所に好みそう。近隣には飲食店も立ち並び、エサも豊富だ。果たして新国立競技場のハト対策は大丈夫なのか。

 独立行政法人日本スポーツ振興センターに問い合わせると、「建物(競技場)の内側に鳥害対策のネットを張っています。今後も(鳥害の)実態に沿って対応していく予定です」(広報室)と回答した。

 競技や試合に夢中になり、気付いたらハトのフンだらけ……なんてことだけは避けたいものだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇