レイズ入団の筒香に強力後ろ盾 打撃コーチは“再生請負人”
ブルージェイズやレイズのマイナーで打撃インストラクターを務めたモトーラ打撃コーチは再生工場として手腕を発揮しているからだ。
2016年にレイズの打撃コーチに就任して以降は、それまでの2年半で9本塁打だった韓国人内野手の崔志萬(28)の打撃を矯正。長打力がありながら、メジャーでは結果を残せなかった崔を、18年は49試合で8本塁打、今季は127試合で19本塁打のレギュラーに育てた。今春のキャンプでは、過去2年間で1本塁打だったヤンディー・ディアス(28)を指導し、今季14本塁打と一本立ちさせた。
同コーチは他球団でくすぶっていたり、伸び悩んでいる選手に関して、まず打撃フォームの見直しを行う。その上で、選手の体形や手足の長さなどに応じて、適切なスタンスを決め、打撃の基礎部分となる土台を安定させてから、打撃練習に入らせるという。
今季の筒香は、メジャー移籍を見据え、ノーステップを試すなど、キャンプ中からフォーム改良を重ねてきた。交流戦での絶不調(17試合で打率・204、3本塁打、4打点、27三振)も響き、本塁打(44)、打点(110)の2冠を獲得した16年以降では最低の打率(・272)に終わった。
移籍1年目にいきなり、打撃フォームをいじくりまわされることはないだろうが、メジャーの壁にぶつかった時は、再生コーチが心強い存在になるに違いない。