佐々木朗希にロッテが適用 “大谷ルール”の中身と反面教師
「目標は沢村賞。ヤンキースの田中将大投手が投手として完璧なところが理想です。そういう投手になれるよう頑張っていきたいです」
ロッテから1位指名された最速163キロ右腕の佐々木朗希(大船渡)が9日、ロッテ本社(東京・新宿)で行われた新入団選手発表会に出席。意気込みを語った。
佐々木が名前を挙げた田中といえば、楽天時代の2013年に無傷の24連勝でチームの日本一に貢献。同年オフにポスティングでヤンキースに移籍した。将来的にメジャー挑戦の夢を抱く佐々木にとって、田中は一つの理想形。目標や夢を実現させるためにも、「まずは体づくりをして、一軍で投げることが目標。できるだけいいストレートを安定して投げられるように、下半身に加え、上半身の必要な部分をトレーニングしていけたら」と、プロ1年目を見据えた。
■高卒3年以内は外出制限
ロッテも佐々木をじっくり育てる方針だ。この日、松本球団本部長は来季の1年目について、「体の成長度合いを見ながら、一軍、二軍に限らず、(試合登板は)年間50イニングが目安になる」と話した。佐々木は高校時代、故障に配慮する大船渡・国保監督の方針で極力、投げ込みを制限された。先発型の佐々木にとって年間50イニングということは、試合ではほとんど投げないわけで、肉体強化など基礎練習がメインになる。
球団は私生活の面でもサポート、管理する。
「今年から、高卒3年目以内の選手は練習や試合の休前日と休日を除き、選手寮やチーム宿舎以外での外食を原則禁止している。外出時にも、誰と一緒で何を食べるかといったことを全て、楠コンディショニングディレクター兼育成統括に連絡させている。当然、佐々木にも適用することになる」とは、球団関係者だ。