サウジに痛恨の黒星…森保J五輪代表のバラバラぶり嘆く声
2019年後半からの<落ち目の三度笠>状態に歯止めはかからなかった。森保一監督が指揮を執っている東京五輪世代のU―23(23歳以下)日本代表のことである。
タイで開催中のU―23アジア選手権は、東京五輪のアジア最終予選を兼ねており、もちろん森保五輪代表はホスト国なので予選を免除されているが、真剣勝負の大会に参戦することでチームのレベルアップをもくろんでいる。
しかし、グループステージ初戦(9日)のサウジアラビア戦は、1―1から後半アディショナルタイムに守備陣のミスから献上したPKを決められ、1―2で敗れた。
現地で取材中の元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏がこう言う。
「スペイン所属のFW久保(18)、オランダ所属のMF堂安(21)、イタリア所属のDF冨安(21)らチームの主軸をなす海外組が不在とはいえ、現メンバーのコンビネーション不足が目立ちます。攻撃は、得点を決めたMF食野のドリブル突破頼みだし、サイドからのクロスの精度は低いし、縦パスを送っても前線の選手はシュートにつなげられない。五輪イヤーなのに森保五輪代表の完成度の低さは、非常に気がかりと言うしかありません」