南野拓実には2つの幸運が CL王者リバプール移籍の舞台裏
日本代表MF南野拓実(24)が、欧州王者クラブのユニホームを身にまとい、公式戦デビューを果たした。1日に英プレミアリーグの古豪リバプールに移籍。現地5日に本拠地アンフィールドで行われたFAカップ3回戦のエバートン戦(日本時間6日午前1時キックオフ)にスタメン出場したのである。
3トップの中央に入った背番号18の南野は、序盤から活発に走り回ってフリーになり、両手で自身の足元を指し示してボールを要求するが、10代の攻撃系チームメートは<移籍金10億円超で加入してきた日本人選手よりも目立ってベンチに猛烈アピール!>という意図から南野にパスを送るよりも、自ら突破してシュートに持ち込むことを最優先。南野は前半34分、FWオリジのクロスに反応してゴール前でジャンプ一番! 頭で合わせようとしたシーン以外に見せ場はなく、後半25分にベンチに下がった。
それにしてもザルツブルクで長らく塩漬け物件となっていた南野のリバプール入りは、世界中をアッと驚かせた。
これまでMF香川真司の英プレミア・マンU、DF長友佑都のセリエA・インテル、MF本田圭佑のセリエA・ミラン入りなど名門クラブ入りした日本人選手はいるが、南野の加入したリバプールは前季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)を制して欧州王者となり、昨年12月のFIFAクラブW杯を制したばかり。今が最も旬のビッグクラブに引き入れられた最初の日本人選手になったのだ。