著者のコラム一覧
六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

U-23アジア選手権惨敗 日本代表に感じた試合前の“軽さ”

公開日: 更新日:

■試合前に感じた代表選手たちの“軽さ”

 ここからは本題に入ろう――。

 日本代表がグループリーグ<2試合>の段階でグループリーグ敗退が決まったのは、A代表とUー23代表では1993年のJリーグ発足後、初めての出来事ではないだろうか。記憶を呼び起こしても1984年4月にシンガポールで開催されたロス五輪アジア最終予選でタイ、マレーシア、イラク、カタール相手に4連敗して出場権を逃して以来の屈辱と言える。ここでは、ピッチ上での敗因ではなく、勝てなかった2試合を通じて気になったことを書き連ねたいと思う。

 試合直前、両チームの選手は入場すると横一列に整列し、まずは両国の国歌を聞く。そしてアウェー(に割り当てられた)チームが歩きながら審判団や対戦相手と握手をし、自国ベンチ前に戻ると集合写真の撮影のため2列になって整列する。これは国際試合に限らず、Jリーグでもおなじみの光景であるが、森保ジャパンが戦った初戦のサウジ、第2戦のシリアは様相が異なった。

 集合写真の撮影の前にスタメンの11人だけでなく、ベンチの選手や監督、コーチにスタッフを含めた全員が円陣を組んでいた。そして最後はキャプテンが気合いを入れるように大声を出し、それから集合写真のために整列していた。

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