U-23アジア選手権惨敗 日本代表に感じた試合前の“軽さ”
■試合前に感じた代表選手たちの“軽さ”
ここからは本題に入ろう――。
日本代表がグループリーグ<2試合>の段階でグループリーグ敗退が決まったのは、A代表とUー23代表では1993年のJリーグ発足後、初めての出来事ではないだろうか。記憶を呼び起こしても1984年4月にシンガポールで開催されたロス五輪アジア最終予選でタイ、マレーシア、イラク、カタール相手に4連敗して出場権を逃して以来の屈辱と言える。ここでは、ピッチ上での敗因ではなく、勝てなかった2試合を通じて気になったことを書き連ねたいと思う。
試合直前、両チームの選手は入場すると横一列に整列し、まずは両国の国歌を聞く。そしてアウェー(に割り当てられた)チームが歩きながら審判団や対戦相手と握手をし、自国ベンチ前に戻ると集合写真の撮影のため2列になって整列する。これは国際試合に限らず、Jリーグでもおなじみの光景であるが、森保ジャパンが戦った初戦のサウジ、第2戦のシリアは様相が異なった。
集合写真の撮影の前にスタメンの11人だけでなく、ベンチの選手や監督、コーチにスタッフを含めた全員が円陣を組んでいた。そして最後はキャプテンが気合いを入れるように大声を出し、それから集合写真のために整列していた。