U-23アジア選手権惨敗 日本代表に感じた試合前の“軽さ”
選手のモチベーションを上げるのも、指揮官のの大事な仕事のひとつだろう。しかし、森保監督は「試合前に選手の立ち位置は決めましたが、あとは選手たちの判断に任せました。サッカーは試合が始まったら選手が自ら判断してプレーしなければならないスポーツですから」と語っていた。おそらく東京五輪の出場権を開催国枠で獲得しているからこそ、可能となった「トライアル(実験)」と位置付けていたのではないだろうか。
だとしたら、今大会の結果だけで森保監督の進退を問うのは、いささか早計だろう。それよりも気になったのが、シリア戦後に帰国して埼玉での高校サッカー選手権の決勝を観戦した後の日本サッカー協会・田嶋会長の発言である。
田嶋会長は「すべてにかんして(JFAの)技術委員会が真っ先に決めるのが、我々のルール。ただカタール戦が残っているので、そこをしっかり戦ってもらわないと。選手にも意地を見せてもらわなければいけない」と話したそうだ。
これはまったく持って正論であり、そのために技術委員会は存在している。しかし――。