今の森保ジャパンでは私でもゴールを決める自信がない
彼らは一体、何のためにサッカーをやっているのだろうか?
ゴールを決める。失点を防ぐ。そうして勝利者となる。
それがサッカーの醍醐味ではないのか?
タイで開催されたU―23(23歳以下)アジア選手権で日本代表は、1分け2敗という成績に終わった。サウジアラビア、シリア、カタールと対戦して18日の準々決勝に進めないとは、私自身も夢にも思っていなかった。しかし、グループリーグ3試合を見た今となっては、B組最下位という結果に驚きはない。
若い選手諸君は決してサボってプレーしていたわけでもないし、個人技術も申し分ない。中盤でのボール回しは素晴らしく、ボール保持率の高さはアジアの大会では際立っている。しかし――。相手ゴールに近づくほどに<アイデアが乏しくなる>のはなぜか?
1―1の局面で勝負せず、横パスやバックパスが増えるのはなぜか? サイドを突破してもクロスのタイミングが合わないのはなぜか?
アジアの大会で対戦相手国は、日本の攻撃力を警戒して<引いて固く守ってカウンター>という戦術をとってくる。試合の流れによっては、なかなかシュートに持ち込めない時間帯がある。そういう時には<トップに縦パスを入れる><ワンツーのパスで相手守備網を崩す><相手ゴール前での折り返しを2列目の選手がシュート>などシンプルな攻撃が効果的だ。