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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

不透明な陸上界の一新はマラソン選手会の旗揚げしかない

公開日: 更新日:

 テニスに見事な前例がある。男子ツアーのATPも女子のWTAも本をただせば選手会。先週まで国別対抗戦の第1回ATPカップが行われ、予想以上に盛り上がった。これまで国別対抗戦といえばデ杯だったが、新規大会はATPの主催。ナダルはこう話していた。

「国のために戦うという点では同じだ。ただ、デ杯は協会がすべてで、我々は自分の意志でここに来て、戦っている」

 日本のマラソンはすべて賞金レースでありながら東京マラソン以外は金額は秘密……不透明をなくしたければ、選手会の旗揚げしかない。

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