為末大と大迫傑が噛みついた「箱根駅伝」解体の“Xデー”
「利益はいずこに?」
そう思っている人は多いはずだ。
3日、青山学院大の総合優勝で幕を下ろした今年の箱根大学駅伝。同日2人のオリンピアンがツイッターを更新し、「箱根」に関する疑問を呈したのだ。陸上400メートル障害で3度五輪に出場し、世界陸上銅メダルの為末大(41)が、「箱根駅伝の財務内容を明らかにしませんか」と自身のSNSに投稿。続けて「大学スポーツにしては高額な放映権の配分や、意思決定がどのように行われているかを陸上界の人間ですらわからないことが問題視されています」と指摘し、さらに「正月二日であれだけ注目を集めるコンテンツが生み出した利益はどこにいくのか」と問題提起した。
これに呼応したのが早大時代に箱根を走り、マラソンの日本記録保持者の大迫傑(28=リオ五輪5000、1万メートル代表)である。
「僕が学生の当時も箱根によって何かリターンを得たという感覚は一切無かった。箱根の利益はいずこに」「そうした疑問を解決、また今後の選手が最大限のリターンを受けれる様に変えていくためにも、選手主体の大会を作ることは重要。外からコンテンツに乗っかっているだけでは使われ続けるだけ」と持論を語った。