大谷に指揮官から厳しい要求…不安は右肘より貧弱な下半身
5月中旬にも二刀流に復帰するエンゼルス・大谷翔平(25)が、新しいボスから緻密なプレーを求められた。
バッテリー組がキャンプインした12日(日本時間13日)のミーティングで、今季から指揮を執るジョー・マドン監督が投手陣に対し、ディフェンス面のレベルアップを要求したのだ。
大谷によれば「クイックとかそういうことよりも、フィールディングなど守備全般。一塁へのカバリングでは全力で走るとか、『練習からやってほしい』と言っていた」という。
レイズ、カブスをプレーオフに8度導いた指揮官らしい要求だが、今の大谷にはリスクが伴う。一昨年にメスを入れた右肘以上に、下半身に不安を抱えているからだ。
大谷はもともと、両足首の関節が緩く、日本ハム時代の2016年の日本シリーズでは一塁に駆け込んだ際に右足首を負傷。翌年のWBCを欠場し、三角骨を除去する手術を受けた。昨年9月には分裂した左足の膝蓋骨にメスを入れるなど、下半身の故障が少なくない。
すでに左膝は完治、このオフはリハビリの一環として十分な走り込みを行ったらしいが、「筋力的には100%ではない」(大谷)そうで、キャンプ中に全力で投内連係をこなすまでには回復していないとみられる。