相撲春場所に新型コロナ直撃 中止回避も“無観客”に現実味
このままだと本当に「右にならえ」ということになりそうだ。
新型コロナウイルスの直撃に困惑しきりのスポーツ界。東京マラソンは一般参加の取りやめが決まり、女子ゴルフも国内開幕戦を無観客に踏み切った。さらに大相撲では、3月8日初日の3月場所直前イベントと、28日に行われる予定の二所ノ関一門の連合稽古が中止になった。
このままでは本場所の開催も危うい。仮に中止となれば、2011年の3月場所以来、3度目。当時は八百長問題に揺れ、本場所どころではなかった。
ちなみに1回目は終戦直後。空襲で焼けた旧国技館の改修が間に合わなかった1946年の6月場所だ。
しかし、ある親方は「中止の可能性は低いでしょう」とし、さらにこう続ける。
「まだ理事会の動きなどはわからないが、あるとすれば無観客ではないか。どちらにせよチケットの払い戻しはせねばならず、費用の分だけ出費がかさむのは避けられない。ただし、中止となればNHKの中継もなくなり、1場所5億円ともいわれる放映権料も入ってこなくなる。それ以上に大事なのが力士のモチベーションです」