選手混乱…12球団・NPB・コミッショナーのコロナ無為無策
ある球界幹部は3月の会議で、観客を入れて通常開幕をプッシュする際、「ウイルス感染のことを調べたが、コロナは他のウイルスに比べて大したことがない。客さえきちんとコントロールできればいいんだ」という趣旨の発言をし、参加者を呆れさせたという。
球界OBがこう明かす。
「コミッショナー、NPB、12球団の意見は必ずしも一致していない。一部球団は当初、4月3日の開幕を求め、他球団の反対にあっている。各球団は開幕ありきで、無観客とはいえ練習試合を行い、全国各地を転戦。選手、スタッフが感染リスクを負った。観客を入れて開催することを大前提にコロナ対策を進めたことも開幕のハードルを高くした。一方で楽天などは、早い段階から無観客での開幕を提案していたそうです。4月中に開幕できなくても、コロナ対策は容易になる。今や無観客開催もやむなしの状況だが、プロ野球の対応は一貫性がなく、後手後手になっている感は否めません」
■メジャーは「無観客開催」も検討
海の向こうのメジャーではコロナ禍に対応すべく、すぐさま全球団の活動を停止した。7日には、アリゾナに全球団を集め、5月から無観客で開幕するプランが浮上したとの報道もあった。