レ軍サイン盗み「クロ」 MLB断定で露呈した日本球界の無力

公開日: 更新日:

 サイン盗みに関する「疑惑」はやっぱり「クロ」だった。

 大リーグ機構(MLB)のマンフレッド・コミッショナーは22日、レッドソックスに対して今年のドラフト2巡目の指名権剥奪と、映像担当者1人を職務停止にする処分を科した。

 処分の対象になったのは2018年シーズンのスパイ行為。走者が二塁にいるときに、禁止されている方法でサイン盗みをしていたと断定した。

 当時のコーラ監督やコーチ、大半の選手が映像担当者の行為を知り得ていたという証拠は見つからなかったというが、だから選手は関知していなかったということにはならない。映像担当者が単独でリスクを犯すとは思えないからだ。

 17年のワールドシリーズ覇者・アストロズのサイン盗みが露見。そのアストロズでベンチコーチをしていたコーラ監督率いる18年のレッドソックスも「クロ」だった。

 各球団がデータを重視し、数学者や物理学者、心理学者らを雇って戦略を練るようになった。メジャーの戦略は、すでに行き着くところまで行ったといわれる。そんな中で結果を出そうと思ったら、アンタッチャブルな部分に踏み込む以外にないということか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭