八村と大谷に明暗 NBAがすんなりシーズン再開できる謎解き
米プロスポーツが対照的だ。
プロバスケットボールNBAは、すでに7月31日(日本時間8月1日)のレギュラーシーズン再開を決定。中断前の戦績から東西カンファレンス計22チームがプレーオフ進出を争う。日本人所属チームでは八村塁(22)のウィザーズ、渡辺雄太(25)のグリズリーズがディズニーワールド(フロリダ州オーランド)のコートに立つ。
そこへいくとメジャーリーグ(MLB)は依然として開幕の見通しすら立たない。収入減を理由に選手の年俸削減を図りたい経営者側と、それを阻止したい選手会側の折り合いが付かず、議論は平行線をたどっている。
野球とは対照的にバスケが、すんなりとシーズンを再開できる最大の要因は労使協定の存在だろう。年俸減を避けたいのは高給取りの多いNBAプレーヤーも同じ。しかし、NBAの労使協定ではテロや自然災害、疾病などの「不可抗力」によって試合が開催できなくなった場合、試合数に応じて選手の報酬を減額できると定めている(今回はレギュラーシーズン1試合につき年俸から1・08%減)。