大坂、錦織ら米人種差別に抗議 五輪出場中の掲示は厳罰も
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平(25)、女子テニスの大坂なおみ(22)、プロバスケットボールNBAウィザーズの八村塁(22)らが2日(日本時間3日)、自身のSNSで、米国内を揺るがしている人種差別に抗議の意思を表明した。
大谷らは抗議運動である「Black Out Tuesday(真っ黒な火曜日)」に賛同して、SNS上に黒塗りの画像を投稿。男子テニスの錦織圭(30)らも同様の画像を掲載した。
米国では現在、ミネソタ州での白人警官による黒人への過度な拘束により死亡した事件に端を発し、各地で抗議デモが多発している。これに米スポーツ界も敏感に反応しており、多くの黒人選手がプレーするNBAではキングの異名を持つレブロン・ジェームズ(レイカーズ)らスター選手が非難のコメントを寄せている。
一連のデモを「テロ」と断定したトランプ大統領への反発もあり、沈静化する気配はないが、この問題は米国内にとどまりそうにない。長期化すれば、来年の東京五輪に飛び火するのは必至だ。
これまで五輪はたびたび、政治や宗教、人種問題を主張する場として利用されてきた。日本もターゲットにされ、2012年ロンドン五輪男子サッカー3位決定戦後、韓国選手が竹島の領有権を主張するメッセージを掲げたことがあった。