MLBが7.24開幕 試合減で大谷翔平にもフルスロットルの期待
TJ手術明けの先発投手は通常、復帰1年目は患部への負担を考慮して、登板イニング数は150前後に制限される。球数も同様で、しばらくは先発のノルマである100球に届く前に交代を命じられる。が、今季に限っては、仮にエンゼルスがワールドシリーズまで勝ち上がったとしても実働期間は短く、登板試合数も限られる。大谷の右肘と左膝が万全であれば、球数やイニング制限は不要なのだ。
TJ手術明けの投手は肩、肘のスタミナ不足もあってか、シーズンを追うごとに調子を落とす傾向にある。同じTJ手術を受けたダルビッシュ(カブス)はレンジャーズ時代の16年に復帰し、前半戦の防御率2・87ながら、後半戦は同3・51まで低下。ナショナルズの昨季の最多勝右腕・ストラスバーグは、TJ手術から復帰した12年、防御率2・82で前半を折り返しながら、後半は同3・73だった。しかし、試合数が例年の半分以下の今季はスタミナ切れの心配がない。
本格的に二刀流に復帰する大谷は、開幕から投げては160キロ、打っては特大の一発が求められる。