独自大会開幕 高校球児コロナ禍でもプロから引っ張りダコ

公開日: 更新日:

 球児の夏が始まった。

 1日、各都道府県高野連による高校野球の独自大会が、岩手を皮切りに本格的に開幕した。北奥地区予選では水沢商が強豪・専大北上を8―7で下した。

 コロナ禍で夏の甲子園と地方大会が中止となり、8月に行われる甲子園交流試合に出場する32校以外の高校3年生にとっては、最後の舞台となる。6月に高校生の視察が解禁されたプロのスカウトも、逸材のチェックやまだ見ぬ才能を発掘すべく、独自大会の視察に奔走するという。

 パ球団のスカウトは、「土日に試合を開催する都道府県が多く、すべてをカバーできなかったり、球場視察が認められない地方があるかもしれませんが、近年は各球団ともに育成を重視する傾向があり、高校生の視察が大事であることに変わりありません」と、こう続ける。

「今年は社会人に逸材が少ない上に、大学生もコロナ禍で実戦の機会が大幅に減った。特にコロナ感染者が多い関東圏では、明大のように今も自主練習を継続している学校もある。六大学、首都リーグの公式戦開催は早くても8月。東都は9月上旬です。その点で高校生は、コロナ禍で春夏の甲子園、地方大会が中止され、視察機会が失われる懸念すらあったが、甲子園交流試合と合同練習会の開催が決定した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…