マー君の今後が心配…本塁打王の打球が頭部直撃の後遺症は
キャンプ再開初日のアクシデントだった。
ヤンキースの田中将大(31)が4日、本拠地ヤンキースタジアムでの実戦形式の練習中、痛烈なライナーを頭に受け、マウンドに倒れ込んだ。
何しろ、打った相手はヤンキースの中軸を担うスタントン(30)。2014年と17年の本塁打王で、16年には時速約199キロの打球を放ったこともあるメジャー屈指のパワーヒッターだから、その衝撃は察するに余りある。
田中は両脇を抱えられながらベンチ裏へ。病院でCTなど複数の検査を受けた結果、異常は見つからなかったが、脳振とうのような症状があったため調整遅れは必至。今月下旬の開幕に間に合わない可能性も出てきた。
本人は「痛みはありますが、それ以外は元気です」とツイート。「出来るだけ早くまた、マウンドに上がれるように頑張っていきたいと思います」と続けたが、投手が打球を頭に食らった精神的ショックは計り知れない。
主にアストロズやメッツで通算422セーブをマークしたビリー・ワグナーは1998年に打球が頭部を直撃。それ以降は「1球投げるごとにそのときのことを思い出してしまう」と話した。エンゼルスやマリナーズで活躍した長谷川滋利氏は大リーガーの打球の恐ろしさについてこう言っていた。