2試合12四死球と大荒れ それでも大谷の制球心配なしの根拠
大谷のことで言えば、制球を気にして、ボールを置きにいくように力を加減してしまうことが最も怖いが、彼は自分の一番の武器がスピードにあることを自覚しているから、その点でも心配していない。一昨年、メジャー1年目の大谷を訪ねて米国に行った際、老婆心ながらこう伝えた。
「日本では低め、低めと言われただろうけど、おまえの160キロが生きるのは高めだよ。変化球は低め、真っすぐは高め。手が長く、踏み込んでくるメジャーの打者には、低めの真っすぐが一番危ない。その逆に打者大谷としては、高めは捨てる。打席では高めを捨て、マウンドでは高めに放る。これを忘れなければ、大丈夫だ」
ニコニコしてうなずいていたから、感覚的に分かっていたのだと思う。
二刀流の再出発、心配はないだろう。