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権藤博野球評論家

1938年12月2日、佐賀県鳥栖市生まれ。鳥栖高からブリヂストンタイヤを経て61年に中日入り。1年目に35勝19敗、防御率1.70という驚異的な成績を挙げ、最多勝や沢村賞などタイトルを総ナメに。連投に連投を重ねる姿に「権藤、権藤、雨、権藤」の流行語が生まれた。68年に現役引退後は各球団の投手コーチを歴任。横浜で初の監督に就任した98年にはいきなりペナントを制し、38年ぶりの日本一に導いた。

開幕ダッシュ優先の球団は負ける 120試合制で変わる戦い方

公開日: 更新日:

 6月19日開幕で動きだした今季のプロ野球は、例年の143試合制を短縮して120試合程度で覇権を争うことになる。

 そこで、「あとで挽回するという考え方はよくない。開幕から100%で」とさっそく、スタートダッシュの重要性を強調したのがDeNAのラミレス監督(45)。短期シーズンで出遅れは命取りという認識は他球団の首脳陣にもあるようで、「開幕から投手をどんどんつぎ込むという戦い方は当然、あり得る」という声も聞こえてくる。

 私の考え方はまったく違う。シーズンが40試合になるのならともかく、143試合も120試合もそう変わりはしない。120試合だって十分に長丁場。試合数短縮という言葉に踊らされ、本当の勝負は残り30~20試合という定石を忘れると、いたずらに選手を疲弊させるだけで、痩せ馬の先走りという結果を招く可能性が高い。

 コロナ禍により、選手は3月15日を最後に実戦から遠ざかり、数カ月間の自主練習を強いられてきただけになおさらだ。プロの選手はそんなにヤワではないが、だからといって首脳陣が開幕から鞭を振り上げて選手の尻を叩くのは違うだろう。

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