阪神藤浪にある変化 制球難&満塁被弾でも「復調」の根拠
■球種不明だったが…
一方で変化球の制球には課題を残した。特に六回はスライダー気味に大きく曲がるカットボールが決まらず、四球でピンチを広げた。
「制球難は相変わらずだが、変化球の球質自体は良くなっているように感じた。変化球はカットとフォークが中心だったと思いますが、近年の藤浪は抜け球が多く、シュート回転したり切れも悪かったりで、いったい何の球を投げているのか、把握するのが難しいくらいだった。それが今回はフォークの球速は140キロ台前半と安定していた。良い投手というのは、何の球種を投げているのかがハッキリしているもの。昨年までのことを考えたら、状態は良くなっていると思います」
藤浪にある程度やれる見通しが立てば、阪神にとってはデカい。ライバル球団が警戒するのも当然だろう。