阪神・藤浪に“汚名返上”の重圧…最大の敵は甲子園のヤジ
練習に遅刻し、二軍落ちしてから一転、連日、球場へ一番乗りして、練習に励んでいるそうだ。
阪神の藤浪晋太郎(26)である。23日の広島戦で約1年ぶりとなる一軍での先発登板が予定されている。
3月下旬に合コンに参加してコロナ感染が判明、5月下旬には練習に遅刻し、矢野監督からカミナリを落とされ、二軍降格となった。以降、二軍では15イニング連続無失点と好投。中田や助っ人投手の不調、故障もあり、チャンスが巡ってきた。
そんな藤浪に対し、在阪のテレビや新聞は連日のように、一挙手一投足を報じるなど、復活への期待は高まる一方だ。
とはいえ、藤浪は昨季、プロ初の0勝に終わるなど、近年は極度の制球難に苦しんでいる。昨季もそうだったが、二軍で好投しても、一軍のマウンドに上がるや、とたんにボールが暴れだす。いくら実績があっても、今は「抑えてくれたら儲けもの」というレベルの投手だ。
阪神OBがこう言う。
「メディアが期待感をあおるほど、それが藤浪にとってはプレッシャーになり、ファンも結果が出なかったときの落胆が大きい。甲子園ではたびたび、観戦ルールで禁止されている大声が飛び交っているだけに、厳しいヤジを浴びる可能性もゼロではない。過去には井川も甲子園のヤジで参ったことがあるからね」