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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

虎ボーア&サンズと重なる暗黒時代“そこそこ助っ人コンビ”

公開日: 更新日:

■2人揃って20本塁打をクリア

 そんな中、今年のボーアとサンズはどうなるのか。コロナの影響により今季のペナントレースは120試合制となるため、2人揃って30本以上は難しいかもしれないが、20本はクリアするかもしれない。伝統的に長打力不足の阪神においては、この20本をクリアした外国人打者も超希少であり、2000年以降ではアリアス、ブラゼル、ゴメスの3人しかいない。しかも、アリアスとブラゼルは他球団から移籍してきた(アリアスは元オリックス、ブラゼルは元西武)お下がり大砲であるから、純粋に阪神スカウトが発掘したのはゴメスだけである。

 それが2人揃ってとなると、いったいいつ以来となるのだろう。そう思って調べてみたら暗黒時代ど真ん中の1995年、グレン(23本)とクールボー(22本)にたどり着いた。グレンとクールボー、なんともなつかしい名前である。2人とも右の大砲としてダメ虎打線の中軸を担い、確かにそこそこ打ったのだが、そこそこしか打たないまま、2年目に著しく成績を落として解雇された。

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