香川真司も不発…サラゴサPK失敗で8季ぶり1部昇格を逃す
元日本代表MF香川真司(31)のスペイン1部昇格の望みが絶たれた。
現地16日(日本時間17日午前5時開始)に行われた昇格プレーオフ準決勝・第2レグで香川のプレーする今季2部3位のサラゴサが、同6位のエルチェとのホーム戦を0―1で落とし、2試合合計を1―0としたエルチェがプレーオフ決勝に進んだのである。
■決定力不足
サラゴサの準決勝敗退の原因は<決定力不足>に尽きる。
前半30分、香川が絶妙なスルーパスを送るが、味方FWのシュートはGKの正面だった。後半5分、今度は香川が両手で頭を抱えた。左足シュートはDFに当たって軌道が変わり、クロスバーにはね返された。
後半26分、ドリブルでDFの間を割って入った香川のシュートは、最後尾の相手DFにブロックされてしまう。
香川の左を並走していた味方はフリーなのにパスがもらえず、天を仰ぐばかり。
後半37分にカウンターから失点を食らったサラゴサだったが、その3分後にPK奪取。キッカーは失点直後に投入されたMFロス。技巧派の<背番号10>は、ゴールど真ん中を目がけてフワッと浮かしたボールを蹴り入れた。GKが左右どちらかに横っ跳びすることを想定した<パネンカ>というプレーである。