ブルージェイズ山口俊が8月絶好調で“棚ぼた”のローテ入り
開幕前はメジャー定着すら危ぶまれた日本人ルーキーが安定してきた。ブルージェイズ・山口俊(33)が、20日(日本時間21日)のフィリーズ戦で2回3分の2を無失点に抑えてチームの5連勝に貢献。7月は2試合計1回を6失点と打ち込まれたものの、8月はここまで5試合計7回3分の2を1失点と好調だ(20日終了時)。
モントーヨ監督から「素晴らしい仕事をしてくれている」と信頼を勝ち取った山口は今後、配置転換もありそうだ。
チームはここにきて、新人右腕のピアーソン(4試合で0勝0敗、防御率6・61)が肘を痛めて負傷者リスト(IL)入り。肘痛から復帰したばかりの右腕ソーントンは、20日の試合で5安打6失点で1回を持たずに降板した。確実に勝ち星が計算できるのはドジャースから移籍した韓国人左腕の柳(5試合で2勝1敗、同3・46)、アスレチックスから加入した右腕ロアーク(4試合で2勝1敗、同4・76)の2人だけ。先発の台所が苦しいのが現状だ。
今季は各地区3位のうち勝率の高い2チームがワイルドカードでポストシーズンに進出できるため、アトキンスGMはローテ再編を示唆。地元メディアなどによれば、今月末の期限までにトレードで先発投手を補強するか、頭数が揃っている救援陣からの配置転換で賄うという。
GMの構想には昨季、巨人で最多勝(15勝4敗)を獲得するなど、先発経験のある山口も候補に入っており、9月にローテ入りする可能性もある。
3月のオープン戦で結果を残せず、ローテ入りを逃した日本人右腕に復活の目が出てきた。