先手必勝狙う 巨人ドラ1候補は「糸井2世」近大の佐藤輝明
巨人が先手を打った。
28日に編成会議を行い、10月26日に行われるドラフト会議の1位指名選手を即戦力の野手とする方針を固めたと、大塚淳弘球団副代表が明言したのだ。
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■「外れたら即戦力投手」
「野手と投手の有力選手を比べた時、今年は野手の方が少ない。1位は即戦力の野手。外れたら投手。昨年、今年と2年間は高校生中心でいったけど、今年は投手も即戦力。3位や4位(以下)ならあるかもしれないけど、(上位は)高校生はありません」
内野手か外野手か。同副代表は「そこまで言うと分かっちゃう。(今年のドラフト市場に)野手は限られるから」としたが、「補強ポイント? うちで足りないのは投手と外野手。パワーヒッターだよね」とも言った。
複数の関係者の話を総合すると、ターゲットはアマ球界屈指の外野手といわれる近大・佐藤輝明(4年=仁川学院)だ。
187センチ、94キロの堂々とした体格で、50メートルを6秒で走る俊足を兼ね備える。抜群の身体能力が武器の大型三塁手だが、1年から2年春までは外野を守っており、内外野の両方ができる。現在リーグ戦通算11本塁打。近大の先輩・二岡(元巨人)の13本に迫る長距離砲で、同じく近大OBである阪神の「糸井2世」の異名を持つ。
某球団関係者が明かす。
「巨人は担当スカウトの渡辺さんだけじゃなく、榑松さん(スカウト部次長)、大森さん(編成本部統括スカウト)、武田さん(チーフスカウト)、水野コーチ(スカウト兼務)、高田さん(ファームディレクター兼務)といった主要人物が、佐藤をたびたび視察していて、球団の熱の入れようが分かります」