巨人を元楽天コンビが牽引 原監督が狙う“3匹目のドジョウ”
巨人の「楽天コンビ」が躍動している。
まずは開幕直後の6月に楽天から池田との交換トレードで移籍し、最近は主に3番に入るゼラス・ウィーラー(33)だ。前日まで2試合連続3安打。27日のヤクルト戦はスタメンから外れたものの、九回に代打で登場して四球を選んだ。打率は・290だ。
同じく楽天から7月に高田とのトレードで入団した高梨雄平(28)は、試合前まで15試合連続無失点だった。この日は4点リードの七回に4番手として登板。青木にソロ本塁打を浴び、ついに今季初失点を喫したものの、防御率は0・60。すでに勝ちパターンの一角を任されており、「役割としていいリリーバー」と言う原監督の信頼を得ている。
さるチーム関係者は「2人とも開幕以降、二軍でくすぶっていたっていうんだから、今の楽天は質がいい選手が多い、と原監督も感心しています」と言うのだ。
巨人のチーム防御率は12球団トップタイの3.39。ただ、開幕9連勝の菅野、この日7勝目(2敗)を挙げた戸郷以外は、実は苦しい。前日は初先発のディプランが1回KOで登録を抹消された。背信投球を繰り返す畠も23日に二軍落ち。先発陣は火の車で、その分、中継ぎ陣の負担は増している。