プロ球団だけじゃない 大学も注目した高校野球合同練習会

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 8月の29、30日の両日、甲子園球場でプロ入り志望の高校生を対象にした「高校野球合同練習会」(9月5、6日、東京ドームでも開催)が行われた。

 春、夏の甲子園大会が中止になり、日本野球機構と日本高等学校野球連盟が合同で、高校球児にプロ球団にアピールする場を提供したのである。大勢のスカウトがネット裏に陣取ったが、熱い視線を送っているのはプロ球団だけでない。社会人野球チームも大学野球部も同様だ。

 昨今は大学野球部も独自の推薦枠を設け、全国大会で活躍したなどの条件を付けて高校生を入学させている。昔は牧歌的というか、アバウトだったようだ。

 ひと昔前の東京六大学の某大学野球部の話だ。中国地方の高校生スラッガーに目を付けたその野球部関係者が「どうしても我が野球部に必要な選手」と大学当局を説得、ゲタを履かせて入学させることにした。本人にも「入学試験を受ければ合格させる」と約束した。

 入学試験の当日、上京したそのスラッガーは試験を受けた。ところが最初の科目、国語がまったくできない。中学、高校と野球ばかりやっていて、授業中はほとんど居眠り。名前と受験番号は書いたが、問題はチンプンカンプンだった。

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