高校生合同練習会でバレる“隠し球”…プロ球団には痛し痒し
ただ、プロ側とすれば、必ずしもメリットばかりではないという。パ球団のスカウトは、「一度に多くの選手をチェックできる機会になりましたが……」と、こう明かす。
「練習会に参加したある地区の高校生の中に、コッソリと下位で指名できたらという投手がいた。他球団はほぼノーマークでしたからね。ところが、その投手はコロナ禍でアピールの場が少なかったことでプロに指名されるかどうか不安を抱き、練習会に参加することになった。練習会に出れば、他球団に存在がバレて、競合してしまう恐れがある。かといって、『練習会に出ないでくれ』とは言えないし、まして指名を確約することもできない。マイナスの部分もありますね」
来年以降の開催は未定だが、練習会はプロにとって「痛し痒し」のようだ。