巨人戸郷8勝目で新人王見えた VIPローテは菅野後継の証し
巨人の戸郷翔征(20)が先月27日以来、1カ月ぶりとなる8勝目(4敗)を挙げた。27日の中日戦で7回4安打無失点の好投。四回以降、安打を許さない初完封ペースだったが、大事を取って99球で降板を命じられた。
試合前まで、9月の防御率は6・11とガス欠気味。3試合、勝ち星から遠ざかっていた。本来の順番は前日26日だったが、宮本投手チーフコーチの配慮により前回登板で球数が少なかった畠と入れ替わった。戸郷は中8日の間隔をもらってのマウンド。「いい休憩というか、いいリフレッシュになった」と首脳陣に感謝したが、前日の畠は中5日の登板で五回途中2失点。原監督に「三角」と評される微妙な内容だった。
畠も今季は右肩周辺の肉離れから復帰したばかりで、本来なら間隔を空けたい投手。それでも、高卒2年目にして11連勝の菅野に次ぐチーム2番目の勝利数を誇る戸郷のコンディションが最優先なのだ。勝てなかったこの1カ月、戸郷は菅野に相談し、復調のヒントを得たという。内容は伏せたが、そのエースはオフに入札制度を使ったメジャー移籍を球団に直訴する可能性がある。