手倉森監督「拓実が世界を切り拓けば、おまえも成る」
室屋成(ハノーファー DF・26歳)
「日本よりもドイツの方が前に速い印象。SBも低い位置での個人の打開が求められる。そこは早く慣れないといけない」。欧州組となって初めて日本代表に合流した室屋成は、ドイツで2カ月体感したことを先発したコートジボワール戦で発揮しようとした。1対1のタイトな守備や積極果敢なボール奪取などで成長を感じさせたが、攻撃面ではアシストなど結果を残せず、酒井宏樹(マルセイユ)からレギュラーを奪うには、もう少し時間がかかりそうだ。
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「短いサッカー選手人生を考えたら、海外からオファーが来た時に断ることはできなかった。いろんな文化に触れてひとりの人間として多くを吸収して幅を広げたい」
8月中旬にハノーファーへの電撃移籍が決まった時、室屋は欧州への渇望を口にした。あれから2カ月が経過し、9月19日のドイツ2部開幕・カールスルーエ戦から2戦続けて先発した。
「個人的には新たな環境に適応している段階。試合中の言葉の部分は一番感じているところ。それを最初にクリアしないと。この半年くらいで慣れて、試合中に指示を出せるようにならないとSBとしては難しい」と課題を口にする。先輩チームメートのMF原口元気の力強いサポートを受けながら新天地で奮闘中だ。