手倉森監督「拓実が世界を切り拓けば、おまえも成る」
欧州基準を体感しつつあるものの、日本代表での右SB争いは非常に厳しい。ハノーファーからマルセイユにステップアップし、5シーズン目を迎える酒井宏樹が君臨しているからである。
「カメルーン戦を見ながら『やっぱりすごい選手だな』と。アフリカ相手でもフィジカルの部分で対等以上に戦っていた。ホントに見習う部分が多いと感じてます」と改めて4歳上の先輩への敬意を口にする。
さらに、この試合でA代表デビューをした菅原由勢(AZ)も控えている。菅原は20歳だが、欧州組としては室屋より1年先輩。しかも彼は10代の頃から「内田篤人の再来」と言われるほどの逸材だった。彼らとの競争に勝ち、定位置をつかむために何が必要か。
室屋はその答えにたどり着いたという。
「自分の良さは攻撃参加で何回も仕掛けていけるところ。(3バックの)ウイングバックに入った時には、前線から強く守備にいけるとか、2列目から飛び出すとか、そういう運動量の部分が勝負するポイントになってくるのかな、と思います」