ドラフト候補の“アタマの中身”の探り方 監督にはこう聞く

公開日: 更新日:

「いやね、今年の夏の代替大会をチェックしてたら、目当ての右腕が捕手のサインにほとんどクビを振らないんです。だから、あの子は自分で投球の組み立てを考えないんですか? って聞こうと思ってますけど」

 ストレートは速いうえ、カーブのキレもいい。ただ、コントロールが多少アバウトだし、いつも捕手のリード通りに投げている。ここはどう考えてもカーブだろうという場面でも、捕手のサインにうなずいてストレートを力いっぱい、放っていた。それが気になって、疑問を監督にぶつけてみようと思ったんだ。

「おまえにしちゃ、上出来じゃねーか。ただ、それをストレートに聞いちまったら、監督は面白くねーだろうな。あのピッチャーは何も考えてないんですか? 教育してないんですか? って言ってるようなもんだろ。オレがそう聞かれたら、キャッチャーをたててるとか信頼しているとか、そんなふうにはぐらかすぞ」

 それなら、どう聞けばいいのか。答えに窮していると、部長が自分の経験談だと例に出したのはこんな感じだった。

「どうも体の開きが早いように思うんです。その辺りが気になるんですけど、どうなんでしょう?」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…